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  • AutorenbildMakoto Takeda

ドイツ側とのミーティングで最初に挨拶をするのはどちら?




ドイツへ訪問する場合、つまりホスト役をドイツ側が務める場合、日本側は自分が先に挨拶をするべきだと考えます。自分たちが相手を訪問しているからで、ホストである相手に対して、「訪問させてもらった側、相手の『家の中に』入れてもらった側、客側として」先に挨拶をすることが礼儀と考えるからですね。しかし大抵驚くのが、先に発言をしようとしたとたんに遮られて、ドイツ側が最初にとうとうと挨拶を始めることです。


理由は単純で、ドイツではホストが先に客人を歓迎する言葉を述べることが礼儀と考えられているからです。日本では主客というと、なんとなく主人の方が偉そうですね。ドイツでは逆で、客の方が偉いのです。ホストは、客が心地よく迎えられているように感じることに全力を尽くすべきと考えています。したがってまず、「ようこそいらっしゃいました!」と迎える側が先にいうことになります。


ですから、逆にドイツ側が日本に訪問して来たときは、日本側がホストということになりますので、もしもドイツ側の習慣に配慮してあげたいときは、日本側が「迎える側」として、相手を歓迎する言葉を先に述べてあげるとドイツ側は安心します。ドイツ人は「日本人が礼儀正しく、儀礼を重んずる」と認識していますので、実は緊張しており、日本文化に対する無知からの過ちを犯したくないと思っています。そこで、出会い頭に日本側から歓迎の言葉がないと、しょっぱなから自分たちは何か野蛮な間違いを犯してしまったのだろうか?と冷や冷やしたりする可能性があります。


オンラインの場合はどうなのか?この場合、やはりミーティングを主宰する側が最初に口を開くのが一般的にはドイツ流ということになります。もちろんドイツ流に合わせるべき、ということではありません。そうではなく、「どちらが先に挨拶をするのか」というようなことは、互いに無意識に自分の文化のしきたりに従いやすい事柄ですので、自分の文化のしきたりと相手の文化のしきたりの両方を知っていて、両者の違いを意識できている側が強者ということになります。強者は相手に合わせてあげれば良いのです。



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